編集発行人 コサカが贈る勝手きままな
つれづれ日記です。ハッピーな日もブルーな日も
美味しい珈琲で、一息いれてください。


10月16日 久留米と千鳥

神戸のマンホール



先日は、喫茶取材で確認したいことがあったのと、
長谷川利行の絵を観たかったので、久留米へ。
久留米市美術館
は、もとブリジストンが運営する
石橋美術館だったところである。
ブリジストンは、もともとは足袋を作る会社で、
そこから労働者に喜ばれる地下足袋づくりに入り、
やがて車のタイヤ製造と、時代の流れによって
人々の役に立つ開発をしてきた。
久留米に、こんなすごい会社があったんだなあ。


音読みから「リコー」さんと親しまれる
長谷川氏の絵は、西鉄電車乗り場のチラシで観て、
ああ、のびのびしていいなと思ったのが
きっかけであったが、有名な画家らしく、
「四月と十月」の同人のひとりが
目標としたい画家と書いていた。
美術館はこれまで取材で訪れたことはあったが、
いつも駆け足だったり、喫茶店取材のついで
だったりして、心ここに在らずだったが、
今回は、いい椅子をおいた休憩室で和んだり、
そこから見える日本庭園や丘を散策して、
青空のもと寝転んだりとゆっくり過ごしてみた。
本当に、いい場所だなあ。
晩秋には、バラ園が満開となる。

「日本のゴッホ」とも呼ばれたリコーさんは、
上京し、カフェ・パウリスタの内観の油絵を
残している。もともと放浪癖があったそうで
やがて生活も破たんし、路上で倒れ、晩年は
養育院でたった一人、49歳の生涯を閉じたらしい。
「あまりにも画家すぎる」というチラシの
コピーに、憧れのようなものを感じた。


ところで遅ればせながら、
最近ハマっているのがお笑いの「千鳥」である。
共に岡山出身、突っ込みのノブと、ぼけ担当の大悟の二人。
「クセが強い!」という決め台詞に大笑いし、
ノブになったつもりでそこらを歩いてみれば、
なんとまあ世の中、クセの強い人だらけであることか。
夕暮れどき、横断歩道のそばでキスを済ませた
70歳くらいのカップル。
女性に別れを告げられた男性がひとり
名残惜しそうに舌舐めずりをした瞬間を
目撃してしまった私、
「公共の面前で、クセが強いっ!」と
すかさず心のなかで突っ込んだ。
また柳橋市場の横断歩道から、
ドラゴンボールの悪者のような
ひらひらした派手な衣装を着て、
丸いアミアミ帽子をかぶった化粧の濃いおばはんが
余裕しゃくしゃくで歩いてきたときも、
「クセが強いっ! 香水かけすぎなん
じゃあ」と、
心のなかでひとり遊びしている。
そんな私も、誰かから見れば、
猫の毛を全身につけてニヤけている
クセが強い中年女に映るのだろうか。

とにかく、千鳥のいいところは
大人ぶったり上品ぶったりしてないところだと思う。
正直に見たまま、思ったままを言う、
子供のような言動に笑いが込み上げる。


喫茶案内の原稿書き、勇気を出して
数えてみたら、あと22本もあった。
うううううっ、先はなげえのお。
せめてあと半分になるように頑張らねば。
店の数、増やし過ぎたん、誰じゃあ!?
それではまた明日。



                   (編集発行人 コサカ)



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