イメージフォーラム・フェスティバル レポート

1998年6月7日 向井晃子
福岡市総合図書館映像ホール・シネラ


 実験映画って何? 雑誌やテレビで聞くことはあったけど、、、
数々の貴重な実験映像が一堂に見られる「イメージフォーラム・フェスティバル」が今年も福岡(百道の総合図書館)で開催されました。会場で主催の方に「実験映画って?」という素朴な質問を聞きました。

 会場の福岡市総合図書館の広々としたエントランス。奥が図書の閲覧室、左が映像ホール・シネラ。
 映像資料課の八尋さん。ここシネラでは毎月アジア映画特集など、様々な企画で上映会をしています。
イメージフォーラムの中島さんにこのフェスティバルについて伺いました。

▽どういう映画祭なんですか?
▼「映像教育って学校の義務教育の中でもあまり取り上げられてませんし、やっぱり距離がありますよね。そんな映像文化を身近に感じてもらうのが主旨です。
 今年で12回目のこのフェスティバルは、国内、海外の映像表現の最先端を紹介することで、基準を示すという重要な意義があります。」

▽実験映画って何?よく分からん?ってイメージがあるんですが
▼実験映画の表現は難解で作り手の自己満足ではないかと聞いたりしますが、実はその逆で、作り手はすごーく観客のことを考えているのです。ハリウッド映画のように”いかに観客をのめり込ませて安心させるか”という作り方より、わざと答えは出さずに”観客に考えてもらおう”という作り方をしています。そのヒントは映画の中にたくさんあるんですよ。
▽一般公募部門もあるんですね。
▼はい、今回は525本の応募がありました。その中から大賞を含め、入賞した10作品を紹介しています。残念ながら福岡からの応募はまだ少ないんですよ。来年も開催しますのでぜひたくさんの人に応募してほしいです。募集は12月末〜1/20まで。テーマ、形式、時間は自由。応募用紙はイメージフォーラムにあります。詳しくは03-3358-1983(イメージフォーラム)まで。
ハイジャックのニュース、ドキュメント映像を軽快な音楽でつづる「ダイヤル ヒ・ス・ト・リ・ー」。映像、音楽、ナレーションまですべて引用だけで作った作品。面白かった。写真は飛行機墜落炎上の瞬間。
一般公募部門大賞の「骨肉思考」。妊婦監督が自身の妊娠体験をつづる。今まで泣いたことのない映画で大泣きして、自分の中に2つの感情があるのだろうか?、「他人との体の共有」って?ほんとうの”私”って?というテーマを追う。
コンピューター映像作品「快動力REAL」。労働と繁殖という人間の営みを歯車のエネルギッシュな動きを用いて映像化している。デジタル作品が白黒のレトロ調なところがおもしろい。前日解説してくれた檜垣さんのおすすめ。
福岡で映画製作に携わる山口さん。このフォーラムの常連さんのようです。今年は”イメージフォーラムの原点に返った”ような印象を受ける作品が多かったという感想を聞きました。

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